「安全・安心」に関する技術講演会


平成20年8月22日(金) 14:00~16:30に開催。

 盛夏の候、皆様にはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
 平素は当研究会の活動に対して格別のご高配を賜り、厚くお礼を申し上げます。
 最近、これまでの常識では考えられないような製品不良や不慮の事故が多発しており、あらゆる製品に対して安全で安心できる『ものづくり』対策が緊急課題となっております。
 また、数多くの会員から、安全で、安心できる『ものづくり』への取り組み方、考え方について講演会を開催してほしいという要望を受けております。
 このたび、会員からの要望に応えるため、安全管理技術や事故防止対策に関する分野の権威であります、長岡技術科学大学の杉本旭先生をお招きして、「グローバルな安全に積極的に取り組むモノづくり」と題してご講演をいただきます。
 昨今、経営者を含め、設計者や技術者が忘れがちな「製品の安全や安心に対する心構え」「ユーザーの立場に立ったものづくり」これらは、企業にとって今後生き残っていくための必須状件かと存じます。
 つきましては、下記のとおり講演会を開催いたしますので、多数ご参加いただきますよう、ご案内申し上げます。

                      記

1.日 時:平成20年8月22日(金) 14:00~16:30

2.場 所:ビジネスプラザひょうご サンパルビル7階ホール
      神戸市中央区雲井通5-3-1(JR三ノ宮駅 東口徒歩5分)
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3.演 題:「グローバルな安全に積極的に取り組むモノづくり」

4.講 師:国立大学法人 長岡技術科学大学大学院 技術経営研究科
      システム安全専攻 教 授 杉本(すぎもと) 旭(のぼる) 氏

5.定 員:40名程度(先着順)
      定員になり次第、締め切らせていただきます。
      参加者には、参加証を送らせていただきます。

6.参加費:2,000円(ただし、非会員は5,000円)
       当日、会場にて現金でお支払いください。

7.申込方法:必要事項をご記入の上、E-mailにて8月18日(月)
       必着でお申し込みください。


8.お問い合せ
<事務局>〒654-0037  神戸市須磨区行平町3-1-12
            兵庫県立工業技術センター ものづくり開発部内
            兵庫県機械技術研究会事務局
            TEL 078-731-4326  FAX 078-735-7845

                (杉本先生 講演要旨)
 わが国では、最低限備えるべき安全を強制し、不十分で起こった事故の責任を改めて問うという結果責任の傾向が強い。しかし、国際的には、それとは逆に、安全の事前責任の考え方に整合されてきている。例えば欧州では、機械の設計者に対して、その時代に最善といえる安全確保を求める。その目的は、むしろ、設計で安全が確保されていない部分を使用者に説明し、納得を得ることで、設計者が結果責任に対する免責を得ることである。国際規格は、健全な自由貿易を確保するために、この事前の安全責任の考え方をグローバルな制度に作り上げようとしている。その制度の中心がリスクアセスメントと認証である。

 自動回転ドアの事故で日本国中の自動回転ドアが止まった。労働災害が続いたために大手製鉄所のトップが送検された。20年を超えた石油温風器、40年を超えて使用した扇風機など、長期使用による寿命の限界で生じた事故に対してメーカーは高額の費用を掛けてリコールを行った。事故には加害者としての制裁は避けられないという考えでは、もの作りは成り立たない。本来、アクシデントaccidentには「偶然」の意味があり、責任を問うのが無理なような不慮の事故を言う。国際規格は、事故をアクシデントとして受け入れるための合意であり、設計者に求める事前準備の体系である。

 本講では、責任ある”ものづくり”のために、設計者・技術者が講ずべき安全について国際規格の設計原則に基づいて講義する。 

【2008/07/15】